茨城に住むらっぴーです。
予科練平和記念館は、予科練や戦争の記録の保存・展示を行っている施設です。
当時の訓練生の姿や気持ちの葛藤などが展示され、胸に刺さるものがあります。
また映画「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」のロケ地としても使用され注目を集めました。
命の尊さや平和の大切さを知るためにも、一度足を運んでみてください。
予科練平和記念館とは
記念館・予科練・映画ロケ地
■予科練平和記念館とは?
予科練の歴史や戦争の記録の保存・展示を行っています。
また命の尊さや平和の大切さを考えるための施設でもあります。
■予科練とは?
14才半~17才までの少年を試験で選抜し、搭乗員としての基礎訓練をするものです。
終戦までの15年間で約24万人が入隊、そのうち約2万4千人が戦地へ赴き、戦死者は約1万9千人にのぼりました。
■映画「あの花」撮影ロケ地
2023年に公開された映画「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。 」のロケ地として使用されました。
予科練平和記念館情報
- 名称:予科練平和記念館
- 住所:〒300-0302 茨城県稲敷郡阿見町廻戸5-1
- 電話:029-891-3344
- 開館時間:9:00~17:00(入館は16:30まで)
- 休館日:毎週月曜日(祝日の場合は翌日)と12/29~1/3
- 観覧料:一般(大学生以上)500円
小・中・高生300円 - 駐車場:有 無料 56台
- HP:https://www.yokaren-heiwa.jp/index.html
予科練平和記念館
ここからは実際に予科練平和記念館に行ってきた様子をご紹介します。
予科練平和記念館の入口です。
市松模様のスタイリッシュな外観ですが、予科練習生たちが憧れた空を映して、刻々と表情を変えていきます。
館内は撮影禁止です。
中の様子をお見せできないのが残念。
七つボタン
館内の写真はないですが、展示構成をお話しします。
予科練の代名詞とされている「七つボタン」は、制服についている七つのボタンのこと。
世界の七太平洋を表したもので、海を越えて大空を駆け巡るようにと期待が込められています。
そして館内は、予科練生の制服である「七つボタン」をモチーフにした七つのテーマを持つ部屋があります。
- 入隊:憧れと不安の交錯
- 訓練:猛特訓と心身の成長
- 心情:少年たちの心の葛藤
- 飛翔:予科練から大空へ
- 交流:予科練と阿見
- 脅迫:戦局の変化
- 特攻:戦時下の悲劇
各部屋で当時の訓練生たちの様子が伺えます。
入隊から特攻まで、予科練で過ごした日々。
14才半~17才の少年たちが、どんな訓練をしてどんな生活を送っていたのか。
また訓練生の気持ちや心の葛藤などを知ることができます。
心に突き刺さる数々の展示は、正直胸が痛みます。
零戦
館外にも見どころがあります。
こちらは零戦の実物大模型です。
零戦21型の戦闘機で、全幅は12m。
予科練性たちが目指した零戦は、迫力があります。
人間魚雷
人間魚雷の実物大模型もあります。
人間魚雷は「回天」と呼ばれ、日本軍初の特攻専用兵器です。
魚雷の中に人が乗ったまま、敵艦に体当たりするもの。
回天の全長は14.75m。
雄翔館
予科練平和記念館から200m程歩いたところに、雄翔館があります。
雄翔館は、予科練戦没者の遺書・遺影・遺品約1500点の保管と展示がされています。
当時の訓練生は、14才半~17才の少年。
少年たちが何を考え、どんな気持ちで戦場に向かって行ったのか。
家族への最後の手紙が展示され、彼らの思いを知ることができます。
館内では、感極まって涙を流す人もいます。命は尊いと、改めて考えさせられます。
雄翔園
雄翔園は、予科練の戦没者の霊璽簿をおさめた庭園です。
園内は自然豊かな落ち着いた雰囲気。
芝生には7個の石が埋め込まれています。
7個の石は、予科練の制服の七つボタンと七太平洋を現したもの。
近くに「予科練の碑(予科練二人像)」もあります。
ここに予科練の戦没者約1万9千人の霊璽がおさめられています。
陸上自衛隊の戦車
園内から陸上自衛隊の戦車を見ることができます。
雄翔園は陸上自衛隊土浦駐屯地内にあって、戦車が見られるのです。
実際に戦車が走ってます。躍動感ある戦車に感激。
予科練平和記念館の行き方
予科練平和記念館の行き方は、主に3つあります。
- 車で行く
- 電車&バスで行く
- 電車&タクシーで行く
車で行く
常磐自動車道「桜土浦IC」から約15分。
圏央道「牛久阿見IC」または「阿見東IC」から約15分。
電車&バスで行く
JR常磐線「土浦駅」で降車後、バスに乗車。
- 関東鉄道バス「阿見中央公民館」行きに乗車、「阿見坂下」で降車 徒歩3分
- JRバス「江戸崎方面」行きに乗車、「阿見坂下」で降車 徒歩3分
バス乗り場は、土浦駅西口の1番です。
電車&タクシーで行く
JR常磐線「土浦駅」で降車して、タクシーで約10分。
※土浦駅西口にタクシー乗り場があります
映画「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」
予科練平和記念館は、映画「あの花」のロケ地として使用されました。
この作品は、戦争時代にタイムリープした女の子が特攻隊員に恋をする物語です。
ただの恋愛物語ではなく、戦争の凄まじさや、国のために命を捧げる隊員の心情などが描かれ、ラストは大号泣に。
読み終えた後は、戦争への怒り、命の尊さ、今私たちが生きてる意味などを考えさせられます。
物語を通して、あなたの価値観を変えるきっかけにしてみてください。
コメント